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役員・常任委員現地研修会
令和5年(2023年)1月26日(木)9:00~17:00
奈良 水平社博物館 高松塚古墳・キトラ古墳資料館
【原稿】
「人の世に熱あれ、人間に光あれ」との有名な一文で終わる全国水平社創立大会の宣言が採択されたのは大正11年(1922年)3月3日のことです。
役員・常任委員の水平社博物館、飛鳥方面への研修が1月26日(木)に行われました。
「水平社」の名称を考えた阪本清一郎、水平社旗を考案し、宣言を主に起草した西光万吉、読み上げた駒井喜作の「柏原の三青年」など数々の展示物を見学した後、創立大会に参加し主導的な役割を果たした人々や、その活動を支えた人たちにゆかりのある場所をフィールドワークしました。
平成28年(2016年)に、法律として初めて「同和」ではなく「部落」の文字がはいった部落差別解消法が施行されたのは、水平社が創立されてから実に94年もの歳月を待たなければなりませんでした。
寒波の襲来で粉雪の舞い散る寒い日でしたが、しかしそのような天候でも一世紀、更にそれ以前からの人々の身の凍えるような経験とは比べようもありません。
水平社博物館のあと、蘇我馬子の墓と言われている石舞台古墳、極彩色も鮮やかな高松塚古墳、キトラ古墳を見学して、奈良の地を後にしました。